平成28年度入学生から

カリキュラム改革により、修士課程を2つのコースに集約。わかりやすいコースを実現。

 

融合教育と専門コース

「工学と経営学の融合教育」を強化し、工学から経営学にわたる幅広い学問領域に共通する融合教育を施すために、2学部4学科の境界を取り払い、先端技術の深耕とそこで獲得された技術の社会システムへの応用・展開及び社会システム・組織などをマネジメントする一連の流れを意図した新たな1研究科1専攻の大学院です。

融合教育を共通の柱としながら、修士課程に2つの専門コース、博士後期課程に2つの学問領域があります。

融合教育

技術が経営と結びついてどのように実社会に展開されているかを理解、修得させる教育で、技術の発展の歴史、技術が新製品を生み出し市場に展開されるプロセス、それを支える技術・知財のマネジメントやビジネスに展開される理論、実例を幅広く扱います。

修士課程

(1)工学コース

最先端の科学技術の発展を目指し、環境を守り安全・安心・便利な社会を構築していく上で必要となるコアテクノロジーの中から研究テーマを選定、研究開発を進めるコースです。

 

(2)マネジメントコース

企業のみならず行政、団体、教育機関など経済活動を行うすべての組織活動を、効果的かつ高度に行うための考え方とスキルを備えた、マネジメントの専門家を育成するコースです。特に、科学技術の性質や機能、その革新・進化のダイナミズムに関心と理解を示す人材の育成を育てます。 

 

博士後期課程

(1)テクノロジー(工学)領域

当諏訪圏の工業は、電子・電機・機械・精密等の加工組立型産業が主力となっており、高度な基盤技術を活かして情報通信機器・OA関連機器分野への移行が進んでいる。したがって、本博士後期課程においても、電子、電機、機械、加工、情報通信等に関する工学を本博士後期課程の中心分野とし、「テクノロジー(工学)領域」とする。この領域では。知識基盤社会に対応して自立して研究開発を行う力を身につけ、新たな技術パラダイムを開拓し、国際的に活躍し社会に貢献できる技術者や技術系経営者を養成する。この領域を修めたものには、原則として博士(工学)の学位を授与する。

(2)社会システム領域

我々の生活する社会と、工学や経営学との接点としての領域を、「社会システム領域」と名付ける。具体的には、1.環境を守り、低炭素社会を実現するための技術及びそのマネジメント、2.地域社会の安心・安全を支える地域通信ネットワークの実現、3.火災や犯罪などに技術の観点から対処する社会安全、などを体系化して学修させる。これらは、工学と社会の接点にあり、この領域を修めた者には、単に工学のみならず、より幅広い学識を有するとして、原則として博士(学術)の学位を授与する。