工学部コンピュータメディア工学科

学科概要

スマートフォンも、ロボットも、コンピュータグラフィックスも、すべて情報工学を用いたメディア、つまりコンピュータメディアです。コンピュータメディア工学科は、コンピュータやディジタルメディアを介し、すべての人と人がつながるあたたかい社会を創造する新しい学科としてスタートします。学科の特長は、情報工学の基礎から応用までを身につけ、自分のアイディアをソフトとハードの両面からカタチとして実現できることです。時代に左右されない知識と技術を学びながら、大学と企業さらには公官が一緒になって実践的な技術の修得や未来創造的な研究を行います。

アドミッションポリシー

育成する人材

急速に変化し予測が困難な情報化社会にあって、自ら主体的にアイディアを創出し、実行そして実現できる人材を育成します。

そのためには、コンピュータ技術をベースに、画像・音響・情報分野、通信・ネットワーク分野、計測・制御・知能分野に興味のある学生やそれらの要素技術と社会ニーズを基にディジタルメディア製品やサービスを開発するディジタルメディア創成に興味のある学生向けに、基礎学力を十分備えかつ急速に変化しグローバル化する社会動向に対応できる技術力、人と技術を連携できるメディア構成力を持つ人材を育成します。

具体的には、講義による共通基礎及び専門教育に加え、少人数のグループ体制で行う実験、実習、卒業研究を通じて、人と人とのコミュニケーションから得られた他の意見も参考にしながら自らの考えを世界に発信することのできる主体性と協調性を備えた人材を育成します。

さらに、本学の教育の主要な特徴である「工学と経営学の融合教育」を通じて幅広い視野を養い、「マネジメントの分かる技術者」を育成します。

アドミッションポリシー(求める学生像)

急速に変化し予測が困難な情報化社会にあって、自ら主体的にアイディアを創出し、実行そして実現できる技術者の育成を目指して、次のような学生を求める。

  • (1)コンピュータ技術をベースに、①画像・音響・情報分野、②通信ネットワーク分野、③計測・制御・知能分野に興味のある学生
  • (2)上記の要素技術と社会ニーズを基にディジタルメディア製品やサービスを開発する④ディジタルメディア創成に興味のある学生
  • (3)コンピュータメディア工学に関する分野において高度な専門知識を身につけようとする意欲のある学生

コンピュータメディア工学科の特色

自分のアイディアをソフトとハードの両面からカタチとして実現できる人材を育成する新学科が誕生

学科の特徴は、情報工学の基礎から応用までを身につけ、自分のアイディアをソフトとハードの両面からカタチとして実現できることです。時代に左右されない知識と技術を学びながら、コンピュータやディジタルメディアを介し、すべての人と人がつながるあたたかい社会を創造する新しい学科がスタートします。

次世代の情報工学=コンピュータメディアを極めます

スマートフォンも、ロボットも、コンピュータグラフィックスも、すべて情報工学を用いたメディア、つまりコンピュータメディアなのです。本学科では、座学だけではなく、プログラム(ソフト)や組み込みシステム(ハード)の修得を目指します。特に3年次からは音響画像を用いたマルチメディア、携帯電話の通信ネットワーク、知能ロボット、これらを統合したコンテンツ開発などを各研究室で学び、時代を変える力を養います。

どこでも自由に使える個人パソコンで研究の可能性を広げます

1年次からWi-Fiなどのネットワークに接続できる個人用モバイルパソコンを必ず持ち、いつでもどこでも勉強・研究でき、自由に自主的な活動にも取り組めます。授業でもこのパソコンをフル活用し、e-learningによる予習復習など、ユビキタス社会における効果的な学修を実現していきます。さらに、大型液晶やスタジオ、3次元CG製作設備といったディジタルツールが揃うメディアラボで、地域や企業と関わりながら実践力を高めます。

カリキュラム

4年間の流れ

ステップ1. 習熟度別クラスで高校から大学へスムーズな学び

導入基礎科目で高校の復習を行った後に、本学科4年間で必要となる数学・物理、電気・電子回路、コンピュータの基礎知識を身につけます。後期からは、専門もスタート!!

ステップ2. 演習・実習科目などに個人パソコンを用いた実用的かつ応用的な学び

情報工学の基礎となる専門分野は、講義だけでなく演習・実験科目の実用的な技術を学びます。それらの科目では、個人パソコンを用いた応用的な学習を行えるのが特徴です。

ステップ3.「ゼミ研究1・2」科目を通して研究室で学び実践的な研究活動をスタート

「ゼミ研究1・2」科目を通じて研究室の先輩と一緒に、自分の興味・関心がある研究を”とことん”追求できることが大きな魅力です。また卒業研究の第一歩となります。

ステップ4.自分のアイディアをカタチにする卒業研究

卒業研究では、自分のアイディアで、地域・社会の技術的・環境的な問題を情報工学の知識・技術を用いて、新たなカタチで解決する大学生活の集大成です。

資格取得のサポート

  • 第一級陸上特殊無線技士
  • 第三級海上特殊無線技士
  • 電気通信主任技術者
  • 工事担任者
  • ITパスポート試験
  • 基本情報技術者試験

など

教員一覧

  • 市川 純章 教授

    知能ロボティックス、メカトロニクス

    市川 純章先生の研究のページ

    研究内容

    使う人の視点に立ったロボットのユーザビリティが、私のロボット研究のテーマです。例えば、ロボットに指示するには従来ならプログラミングが必要でしたが、それをジェスチャーで教える。あるいは、ロボットの操縦をスマホで行うなど、通常の人がロボットをうまく使うための知能制御・自律化を研究しています。ロボットの要素技術はかなり確立していますから、大切なのはアイデア。柔軟な発想でこれからのロボット技術を考えていきます。

  • 清水 俊治 教授

    福祉工学、ヒューマンサイエンス、医用工学、生体工学

    清水 俊治先生の研究のページ

    研究内容

    高度な医療や介護によって安全に暮らし、便利な製品を使い、豊かな環境で生活するためには、我々、ヒトの生体制御特性、運動特性、感覚特性、認知特性、脳の仕組みなどを計測し、理解することが大切です。これにより、高度な医療診断装置や使いやすい福祉機器を開発し、暮らしやすい環境を設計します。

  • 田邉 造 教授

    ディジタル信号処理、雑音抑制と必要情報抽出、音響・画像解析

    田邉造先生の研究のページ

    研究内容

    画像・音響・通信の情報からビックデータを解析して、雑音抑圧した後に必要な情報を抽出、さらには、ヘッドマウントディスプレイなどを用いたCG可視化などのディジタル信号処理の研究を研究しています。  具体的には、自動カラオケiPhoneアプリ!カシレボの開発、高速道路などの打音解析装置と可視化アプリケーションの開発、さらには日本医科大学と山中方式iPS細胞の動き解析の共同研究をおこなっています。

  • 平田 幸広 教授

    バーチャルリアリティ技術、ヒューマンインターフェイス、コンピュータグラフィックス

    平田幸広先生の研究のページ

    研究内容

    バーチャルリアリティを実現するウォークスルーの研究を行っています。これは、バーチャルな世界のなかを自由に動き回れる環境のこと。前方と左右の3つの面をスクリーンで囲んで実写画像を投影、人の視点に合わせて画像を追従させて動かすことで臨場感ある仮想空間を実現します。現在はこの技術を交通安全の教育に活用、交差点や走っている車を実写で投影し、車や飛び出しの危険などを子どもたちに指導するウォークスルーを開発しています。

  • 松江 英明 教授

    通信の高速化、通信の長距離化、IoTサービスへの適用

    松江英明先生の研究のページ

    研究内容

    次世代通信に向け、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)などを用いた通信速度のさらなる高速化やマルチホップなどの適用による通信距離の長距離化とこれらの通信技術とレーダーセンサなどとを組み合わせたIoTサービスの実現を目指した研究をおこなっています。

  • 水野 秀之 教授

    人工知能、メディア処理、ヒューマンインタフェース

    水野秀之先生の研究のページ

    研究内容

    AIやIoTの活用により日常生活を豊かで便利にすることを目標に研究を行っています。例えば、スマートフォンに内蔵されている“加速度センサ”を利用することで、個人により異なる歩き方の複雑な情報(ビッグデータ)を取得することができるため、忘れやすいパスワードの代わりに個人認証やセキュリティロックに使える可能性があります。

  • 杉田 誠 准教授

    暗号・セキュリティ、ネットワーク

    杉田誠先生の研究のページ

    研究内容

    コンピュータネットワーク、モバイルネットワークの急速な発展に伴い、セキュリティ技術の重要性が叫ばれています。セキュリティ技術の安全性は暗号の安全性に基づいており、暗号の安全性に関する研究は全てのセキュリティ技術の基本です。暗号技術をベースに安心・安全な社会への研究を行っています。

  • 山口 武彦 准教授

    複合現実感提示技術、データサイエンス

    山口武彦先生の研究のページ

    研究内容

    コンピュータの世界と現実世界の情報を融合した情報提示技術である複合現実感技術に関する基礎研究、および機械学習を用いたヒトの生理・心理・行動特徴量の解析・可視化技術の開発を行っています。また、これらの応用として、軽度認知障害の早期発見技術の開発などを行っています。