平田 幸広教授 Yukihiro Hirata

教員紹介

研究キーワード

XR(VR・AR・MR),ヒューマンインタフェース

研究内容

 2020年からの新型コロナウィルスの感染拡大により授業のオンライン化が進み,新しい学びのスタイルに変わりつつあります。
 しかし,実験のようにオンラインには向かない授業もあります。実験装置を扱ったり測定したりすることは,そのままではオンラインで行うことは不可能で,あらかじめ測定した様子をビデオで提示したり,シミュレーションに置き換えたりしているのが現状です。これでは,装置を扱うというプロセスが抜けてしまいます。
 しかし実際に装置に触れることができなくても,それと同等の“体験”を与えることはVR(バーチャルリアリティ)の技術を使うことで可能となります。このような環境を用意することで,ビデオやシミュレーションではなく,自分で“行った”実験の結果を得ることができるようになり,実際の実験と同等の“体験”を通して,技術を身につけたり知識を深めたりすることができると期待されます。

研究から広がる未来

 新型コロナをきっかけに広まったオンラインでの授業・会議ですが,その場に行かなくてもいろいろなことができるという活動の可能性を広げるツールとなっており,このようなツールを使ったディジタルデータ上の共同作業は当たり前になりつつあります。これに加えて物を扱う“体験”を与えるオンラインの実験環境と,今後ますます見込まれる通信の大容量化・高速化と組み合わせることで,互いに遠くにいる複数の人間による,新しい形の共同作業といったことも可能となり,ディジタルデータに限らず,実際のモノづくりにも活用できるのではないかと期待できます。

WEBオープンキャンパス動画

当研究室のWEBオープンキャンパスの動画が見られます。

研究室の様子

 今やVR・AR・MRの研究に欠かせないHMD(Head Mounted Display)を数種類用意し,研究テーマに合わせて必要なものを選んで使用できるようにしています。
 使う技術はソフトウェアが中心となります。テーマによっては遠隔にある回路の制御など,ハードウェアを扱う部分もありますが,マイコンなどを使用しますので,プログラミング等,ソフトウェアの比重は大きくなっています。

メッセージ

メタバースが注目されているように,XR(VR・AR・MR)は,コンピュータとのコミュニケーション・人とのコミュニケーションの形を変えていく技術です。これからは,今までの枠組みにとらわれない,新しい柔軟な発想がますます必要になってきます。受験生の皆さんの若い力に期待します。

リンク

工学部情報応用工学科

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