水野 秀之教授 Mizuno Hideyuki

教員紹介

研究キーワード

知能情報処理、音声・言語・画像処理、高齢者支援、生活支援

研究内容

本研究室では,未来の暮らしを安心・安全で豊かにすることを目的に主に人工知能技術を活用した知能情報処理に関する研究や生活・行動支援に関する研究を行っています。
近年、人工知能技術は外国語の自動翻訳、音声対話、顔画像認識などの身近なサービス以外にも株価の予測、薬剤の開発、セキュリティなど様々な分野に応用が広がっています。
本研究室でも,人工知能技術を応用した多様で高品質な音楽・音声の自動生成や高精度な情報の抽出,画像からの高精度な情報抽出,製品開発の効率化・自動化,群ロボットの自動制御など様々な研究を行っています。また,生活・行動支援に関して,近年では高齢者の生活や行動支援,高齢者の介護予防などが社会的な課題になっていることから,高齢者の介護リスクの転倒防止を目的にした高齢者の歩行特徴の抽出や転倒の予測などの医用・福祉分野の研究や高齢者の音声の聴取能力にあわせた音声の変換技術など高齢者支援に関する研究にも取り組んでいます。

研究から広がる未来

近年、画像、音声などの様々なメディアを個人でも大量かつ手軽に収集できるようになった反面、集めたメディアの取り扱いや活用方法については、編集の簡易化などまだまだ限定されています。 様々なメディアからより高度な情報を抽出できるようになれば、日常の様々な活動がより効率的に行えるようになると考えています。また、最近のスマートフォンには様々なセンサーが搭載されており処理能力の非常に向上しているものの、かならずしも十分に活用されていません。 スマートフォンから得られるセンサー情報の高度な活用ができきれば、スマートフォンのより厳重なセキュリティの確保や、個人の日常的な生活や行動における様々な支援ができるようになると思っています。さらに超高齢化社会にむけて、高齢者にむけた情報提供や高齢者への支援のありかたは社会的な課題です。 将来は高齢者とのコミュニケーションの一部を機械で代替する等が可能になると考えています。また高齢者の身体状態の正確な推定や将来予測が可能となれば高齢者の介護リスクの低下に繋がりその効果は大きいと考えています。

WEBオープンキャンパス動画

当研究室のWEBオープンキャンパスの動画が見られます。

研究室の様子

研究室では修士,4年生,3年生の学年別に研究テーマに関する定例ミーティングを行っています。ミーティングでは各自の進捗状況の報告を中心に,研究を推進する中で出てきた様々な課題の解決策について議論やアドバイスを行っています。研究室に所属する学生全員の研究の進め方や課題を共有することで,課題解決に関するアイディアの創出や自らの研究内容や進め方の参考にすることを目的としています。
その他,3年生を中心にプログラミングやAIに関するゼミも行っています。ゼミでは通常の講義のように教員が説明するだけでなく,学生自身がプログラムの内容を解説したり,AIの原理について説明したりすることで,それらの内容についてより深く学ぶことを目指しています。また,AIの研究では高性能なワークステーションが必須であり一般的なPCでは研究を行うことが難しいですが,コロナ過にも対応してオンラインで自宅から研究室のPCやWSと接続し在宅で研究ができるよう環境を整えています。
その他,音楽関係の研究用に高性能なスピーカーやマイクなどの機材も所有しています。

メッセージ

今の閉塞状況にある日本において,様々な分野でのイノベーションが期待されています。
これまでの画期的なイノベーションの多くは,全く新たなものを0から創造したような場合より,既存の物を組み合わせた上で新たな機能を付加したり,既存のものより低機能だが極めて低コストや扱いが用意等のメリットから徐々に普及したりしたものが大半です。つまり、自分の身近な生活や暮らしの中から課題やニーズを発見し,新たな発想でその解決にとりくむことがイノベーションの基本となります。
そこで本研究室では、まずは自分自身の身近な生活の中から課題やニーズを探索し、主体的にその課題の解決やニーズの実現に向けて研究に取り組むことに重点をおいています。研究室では主に知能情報処理技術に基づいた研究をしていますが,それ以外のテーマの研究も多く行っています。
こんなものと作ってみたい,深く調べてみたいことがある、解決したいことがある、など夢を持っている方は本研究室を尋ねてみてください。

リンク

工学部情報応用工学科

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