本学学生が日本太陽エネルギー学会で奨励賞を受賞しました

更新日: 2024年03月15日

2023年11月に開催された日本太陽エネルギー学会研究発表会において、本学大学院修士課程2年の濵健斗さんと修士課程1年の二木達朗さんが発表した研究発表会論文が、奨励賞論文として推薦され、奨励賞を受賞しました。おめでとうございます!

 


著者:濵健斗,渡邊康之

論文タイトル:多点測定可能なI V カーブ測定機を用いた有機薄膜太陽電池の特性評価

受賞者:濵健斗(本学大学院工学・マネジメント研究科 修士課程2年 渡邊康之研究室

 

授賞理由:本研究は、ガラス温室を模したミニチュアハウスを用い、ソーラーマッチングに適した蓄電システム作製のため、有機薄膜太陽電池(OPV)の設置場所において異なる光環境下の発電特性について評価することを目的としたものであり、OPVの発電特性を計測する安価で多点計測が可能なI-V カーブ測定機を作製開発した。既存製品と比べ安価な測定機を用いてOPV 発電電力量を計測することが可能であることを明らかにした。今後はOPVではなくペロブスカイト太陽電池などの多点同時計測にも応用が可能であり、今後の発展が期待される。以上の理由から、本講演者に奨励賞を授与する。

 

受賞者コメント:

この度は,奨励賞を授与して頂いたこと,推薦して下さったこと,執筆において多大なるご協力をいただいた渡邊先生に改めてお礼申し上げます.自身の成果が公の評価を得られたことは光栄に思うと同時に,今後も勉学に励んでいく所存です.

 


著者:二木達朗,渡邊康之

論文タイトル:光透過型有機薄膜太陽電池を用いたオイル産生藻類培養の検討

受賞者:二木達朗(本学大学院工学・マネジメント研究科 修士課程1年 渡邊康之研究室

 

授賞理由:本研究では、光透過型有機薄膜太陽電池ST-OPV を用いて遮光により光阻害を防ぐことで、発電と海洋珪藻ソラリス株の培養の両立を目指すことを目的としている。実験の結果、青色ST-OPV に照射される光量が360 µmol/m²/s 以上であれば、青色ST-OPVの発電とソラリス株の培養が両立できることを明らかにしている。青色ST-OPVを用いた発電とソラリス株培養の両立によりエネルギー収支が改善され、今後の進展が期待できる。以上の理由から、本講演者に奨励賞を授与する。

 

受賞者コメント:

この度は、2023年度太陽エネルギー学会研究発表会における奨励賞を授与いただき、心より感謝を申し上げます。この栄誉ある賞の受賞により、私の研究に対する姿勢やこれまでの努力が認められ、今後も一層の努力を惜しまず,研究に取り組んでまいります。

 


日本太陽エネルギー学会:
https://www.jses-solar.jp/
日本太陽エネルギー学会 2023年度奨励賞受賞者決定のお知らせ:
https://www.jses-solar.jp/report/60547.html