「地域連携課題演習」より~今年度の最優秀賞が決定しました!

更新日: 2024年01月18日

2024年1月10日(水)、本学の名物授業の1つである「地域連携課題演習」の最終発表会が開催され、茅野市が抱える医療・介護の問題を情報共有システム“VitaLink”で解決することを提案したチームが、参加者約300名による投票によって最優秀賞に選ばれました。

最優秀賞に選ばれたチームの発表の様子

このチームは、諏訪中央病院が行っている訪問診療において医師と介護士との間で高齢者の生体情報がうまく共有できていないという課題に着目しました。この課題を解決するためにチームで協力して開発したのが、コミュニケーションに必要なチャット機能等を組み込み、見やすさと使いやすさを追求したアプリ“VitaLink”です。プレゼンも、わかりやすくて的確でした。おめでとうございます。

 

優秀賞は、株式会社SIMMTECH GRAPHICS(STG)が抱える企業の認知度向上という課題に着目し、STGの社食で人気の“とんかつ”を活用したアイデアを提案したチームが受賞しました。

漫才のようなプレゼンも注目された優秀賞受賞チームの様子

地域連携課題演習は、工学と経営学を融合しながら、先端技術で人々の暮らしを豊かにする社会イノベーションの創出を目的として、学生がチームで主体的に活動する問題解決型の実践的な授業です。

 

今年度は、ファナックパートロニクス株式会社、株式会社SIMMTECH GRAPHICS、茅野市・諏訪中央病院、リゾートトラスト株式会社エクシブ蓼科にご協力いただきました。企業の方々には、現地見学、経営者・責任者特別講義、中間進捗発表会・審査会での学生の発表に対するアドバイス、学生からの日常的な質問対応等、授業に深くコミットしていただきました。ありがとうございます。本学としても、知の拠点として地域と一体となった深みのある連携体制を築いていく一歩を踏み出すことができたと思います。

 

本学では、2023年度に地域連携課題演習をより前進させた「地域イノベーション・プロジェクト」というアドバンス科目を新規開講しました。この授業は、地域連携課題演習での学びをもとに、学生が主体的に地域の企業・団体と連携してアイデアを実装していくことを目的としています。このように、学生が、企業・団体と一緒になって諏訪地域にイノベーションを生み出そうとするチャレンジが広がりを見せ始めたことも本学の特徴の1つと言えます。

 

最後に、今年度は、地域連携課題演習の新しいチャレンジとして、本学13名の教員が試行錯誤しながら協力して授業の企画から運営までを行い、事務局職員がそれぞれの専門性を活かして円滑な授業運営を大きくサポートしてくださいました。

来年度はさらなる発展を目指します。

 

「地域連携課題演習」主担当 田原 慎介