新年のご挨拶

更新日: 2019年01月01日

公立諏訪東京理科大学 学長 河村 洋

 

 明けましておめでとうございます。
 本学はこの度、公立大学として初めての新年を迎えました。本学の公立化、また日頃の教育・研究活動に多大なご支援・ご協力を賜っております諏訪圏の住民の方々をはじめとする自治体・産業界の皆様、ともに力をあわせてきた教職員の皆さん、そしてこの大学に集ってくれている学生諸君に新年のご挨拶を申し上げます。
 いま世界は、人工知能(AI)やインターネットの普及など情報・通信技術の急速な進歩によって、大きく変わろうとしています。本学でも、ものづくり産業の集積地である諏訪地域にある特徴を生かして、ものづくり技術の「機械電気工学科」と、新しい情報通信技術をものづくり産業のみならず農業・医療・社会情報などにも応用する「情報応用工学科」の2学科の体制に力を集約して、公立大学としての発展を目指しております。また、共通・マネジメント教育センターを開設して、2002年の開学時からの伝統である「工学と経営学の融合教育」を受け継ぎ、工学部の学生諸君にも経営学の素養を身につけてもらうことにより、新しい時代のものづくりに求められる技術者の育成にも力をいれております。
 国際的にも、アメリカのワイオミング大学やベトナムのホーチミン市工科大学と連携協定を結び学生や教員の交流を推進するなど、グローバル化に対応する基礎も整えることが出来ました。
 研究面では、地域産業界等のニーズに応えると共に先進的なイノベーション型研究をも推進するため「地域連携研究開発機構」を創設し、「農業理工学」、「人工知能、IoT」、「医療介護・健康」、「次世代輸送」、「地域情報・マネジメント」、「地域先進技術」の6部門を設けました。この研究開発機構には、ほぼすべての工学と経営系の教員が学部学科の枠を超えて参加しており、卒業研究生や大学院生と共に先端的な研究に取り組んで参ります。学生諸君は、これによって地域との連携を体験することができるようにもなります。
 このように、公立大学としての基盤は順調に整いつつありますが、本年も地域に貢献するとともに世界にも羽ばたける学生を送り出し、小さくとも輝くところのある大学として成長すべく、教職員・学生諸君とともに力を合わせてさらに前進してまいります。
 本年もどうかよろしくお願い申し上げます。