年頭の言葉

更新日: 2015年01月01日

“グローカル”な視点で教育改革と地域貢献をさらに進めます

学長 河村 洋

学長 河村洋
 明けましておめでとうございます。今年、本学は4年制の大学になって13年目を迎えます。この13年間における私たちの生活のもっとも大きな変化は、スマートフォンやインターネットに代表されるディジタル技術の普及でしょう。このディジタル技術は、本学の位置する信州・諏訪圏のものづくり産業にも、大きな変化をもたらしています。そこで、昨年の4月から工学系に、コンピュータメディア工学科を新設すると共に、機械、電気電子の両学科も改組して、地域にも一層貢献出来るように、新しい工学部としてスタートしました。幸い、この新しい学部で学ぼうとする諸君も増えてきています。

 また、経営情報学部でも、時代の変化に適応した教育に一層力を入れています。昨年は、新しく海外インターンシップを開始することが出来ました。この信州あるいは諏訪地方でも、海外への事業展開が、中規模企業を中心として増加しつつあり、グローバル化の波はこの地方にも押し寄せています。本学の送り出す卒業生にも、専門知識のみならず、グローバルに活躍する気概が求められるようになりました。昨年のこの新年のあいさつでも、世界を見ながらローカル(地域)に貢献するいわゆる「グローカル」が求められていると述べた通りです。

 この1年間で、経営情報学部では、地元企業の協力を得て、学生諸君が実際に海外の事業所で研修する海外インターンシップを実現しました。このような短期間で実現出来たのは、地元企業のご協力、担当教員の熱意、それから参加した学生諸君の意欲の合わさった結果です。海外に行った学生たちは、大きく成長して帰ってきました。この他、たくさんの学生諸君に気軽に英語に親しんでもらえるように、英語でコミュニケーションをするエリア「英語村」も始めました。今年は、これらの新しい取り組みに、より多くの学生諸君の積極的な参加を望んでいます。

 学生諸君の活躍も、さらに活発になってきています。昨年は、社会人大学院生が勤務の中で直面した研究課題に取り組み、その結果を学会で発表して最優秀賞を受賞するなど、学生諸君の学会での受賞が相次ぎました。また、学生の課外活動でも、春のスポーツ大会や理大祭等の行事への学生諸君の参加も一層増加しましたし、地域で開催するサイエンスフェスタや、理科大に協力して開催する真夏のマドンナもたくさんの学生諸君に支えられています。このような学生諸君の活動が、今年もさらに活発になることを期待しています。