白石 希典准教授 Maresuke Shiraishi

教員紹介

研究キーワード

インフレーション、ダークマター、ダークエネルギー、宇宙マイクロ波背景放射(CMB)、銀河、重力波、アクシオン、高スピン場、修正重力

研究内容

宇宙はいつ生まれ、400億光年先まで広がる構造の種はどのように仕込まれたのでしょう?宇宙のエネルギーの実に95%を占めるダークマター、ダークエネルギーとは何なのでしょう?
標準宇宙モデルでは説明できないこれらの難問は、新たな物理を示唆するものなのかもしれません。アクシオンや高スピン場など未知の素粒子を導入すれば、あるいは、重力理論をアインシュタインの一般相対論から修正/拡張すれば、これらの難問に(同時に)うまく答えられることがあります。3K宇宙マイクロ波背景放射(CMB)や銀河などの観測データから宇宙論情報を時系列的に抽出することによって、新たな物理の可能性を徹底調査し、真の宇宙像に迫っています(1つめの図参照)。
また、日本が主導するCMB衛星観測実験の国際プロジェクト「LiteBIRD」(2028年打ち上げ予定)に参加し、宇宙創成を記述する「インフレーション理論」のsmoking gunと言われる原始重力波の発見とその出所の特定を目指して、衛星装置やデータ解析ツールの開発、電磁界解析、CMBマップのシミュレーションなどを行っています(2つめの図参照)。

研究から広がる未来

上記の疑問は根源的なものであり、みなさんもふと考えたりすることがあるのではないでしょうか? 宇宙観測技術の飛躍的な進歩とともに宇宙論は実証科学となって久しいです。LiteBIRD実験によって2030年ごろには宇宙創成の理解が大きく進展するでしょう。アクシオンも世界中で精力的に探索されており、それまでに発見されるかも知れません。好奇心を揺さぶるニュースを定期的に届けられればと思っています。 宇宙・素粒子分野は総合学問であり様々な技術開発のフロンティアですので、World Wide Web(WWW)のような社会に役立つ副産物が生じることも期待されます。

メッセージ

宇宙県を盛り上げていきたいと思います。一般講演会や大学の授業などでは最新の研究結果を還元していきます。宇宙論やLiteBIRD関連の研究をしたいと思われた学生の方には情報提供できますので、話しかけていただければと思います。

リンク

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