橋本 幸二郎講師 Kohjiro Hashimoto

教員紹介

研究キーワード

人間機械協調システム、人間行動モデリング、映像・AR・VR処理、機械学習

研究内容

人工知能(AI)技術の発展に伴い、人の仕事がAIにとって代わると言われていますが、高度な仕事にはまだまだ柔軟な対応が可能な人間が必要です。ただし、応用作業であるからこその難しさ、熟練の必要性があり、そこに能力格差が生まれます。私は、AIに全てを任せるのではなく、AIと協力して作業する仕組み、そして人間の熟達能力を向上させる仕組みが必要と考えます。本研究室では自動車の運転、スポーツ、農作業等の様々なアプリケーションを対象とし、人間とAIが協調して高いパフォーマンスを維持したまま作業を行うための技術開発に取り組んでいます。
 AIが人間と協調作業するには、人間を観測(センシング技術)し、癖や行動パターンを理解(モデリング技術)し、人間に合わせた動作を生成(知的制御技術)する技術が必要です。本研究室ではこれらの技術を探求しています。

研究から広がる未来

現在のAI技術は人間の能力を大きく超え、このまま進歩していくと様々な作業や仕事が自動化されます。この副作用として人間の能力格差が生まれると考えています。すなわち、学ぶこと、行動することを止め、AIに任せる人間と、無駄な作業をAIに任せ、学ぶことを楽しみ、自身の能力を高める人間に分かれます。後者の人間を多くするためには、習熟に掛かる時間を減らすことが重要となります。 本研究室では、習熟、熟達の速度を向上させるための技術を研究しており、将来直面する人間の能力格差を押さえ、かつ学ぶこと、身に付けることの楽しさを促進することを目指しています。

WEBオープンキャンパス動画

当研究室のWEBオープンキャンパスの動画が見られます。

研究室の様子

現在は3年ゼミ(3名)、卒研生(10名)、大学院生(1名)で構成され、週に一回のミーティングを開催しています。その他地域団体や企業の方との連携も取っており、現地へ行き、現場の問題を把握、解決に取り組んでます。

メッセージ

<受験生に向けて>
 工学部は何かを作る技術者を育成する場であると考えます。そのため、大学進学に向けて自分が何を作りたいのか?何を得意とする技術者になりたいのかを考えてください。そして大学は、答えを教えてもらうところではなく、自分で試す、挑戦する、失敗を繰り返し、答えを導く所です。自分が作りたいこと、やりたいことを大学という場を利用し、挑戦して頂きたいです。
<企業に向けて>
 本研究室では、人の行動分析、画像分析を得意としております。作業の効率化に向け人の動線を分析したい、作業ミスを検出したい等の案件があればご協力致します。

リンク

工学部情報応用工学科

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