山口 一弘准教授 Kazuhiro Yamaguchi

教員紹介

研究キーワード

3Dディスプレイ,ホログラフィ,計算機合成ホログラム,GPGPU,通信ネットワーク

研究内容

私の研究室では,「高臨場感を目指した次世代の立体映像表示システムの研究開発」をテーマに,ホログラフィ(Holography)に関する研究を行っています.
ホログラフィとは,モノから発せられる光を完全に再現(記録)する技術で,次世代の立体映像表示技術として注目されています.このホログラフィをベースとした立体映像の作成,伝送,表示までのシステムを研究しており,ソフトウェア・ハードウェアの両面から,学生がチャレンジしたい研究テーマに取り組めるよう一緒に研究を進めています.例えば,映像の作成には,波動光学に基づく高度な数値計算を行う必要があり,計算アルゴリズムの考案,計算を支える計算システムの構築が課題です.さらに,ホログラフィベースの映像を届ける仕組み(伝送)も研究対象です.
本学で今後展開予定のローカル5Gの活用など,高度な通信インフラに合わせたシステム開発も進めています.

研究から広がる未来

ホログラフィは将来的に,次世代テレビなどへの活用が期待されます.目標は,何もない空間中に立体映像が浮かび上がり,ヒトが見たい位置からの映像を自然に・自由に見ることのできるテレビの開発です.まだ基礎研究の段階であるホログラフィですが,国内外で次世代のテレビやコミュニケーションツール(3DTV会議)として研究開発が進んでいます.VRのような仮想空間が現実空間中に表現できる時代が来ると,面白いのではないかと考えます.

WEBオープンキャンパス動画

当研究室のWEBオープンキャンパスの動画が見られます。

研究室の様子

研究室には,ホログラフィの実験装置(計算装置,伝送装置,表示装置)のほか,3Dディスプレイや3D映像制作のためのワークステーションなどがあります.すべての装置はネットワークにつながっており,IoT/ICT技術を積極的に活用して,研究開発環境を整えています.
また,今の時代ですとビデオ会議・テレワークなど,ネットワークを介して何か作業を行うことが当たり前になってきました.研究室でも新しい技術を積極的に活用し,時間・場所を問わない学びやすい研究室づくりを心がけています.学生自身が取り組みやすい環境にて,自由にチャレンジしてもらい,その中で新しい発見を生み出してくれることを期待しています.

メッセージ

新しい技術を生み出すためには,小さな事柄からコツコツと粘り強く進めていくことが大切だと感じています.失敗を恐れず,何事にも積極的にチャレンジし,小さな成功を積み重ねた結果が今の時代の技術の礎になっていると思います.将来の新しいテレビの実現に向けて,私と一緒にコツコツと研究していきませんか.

リンク

工学部情報応用工学科

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