松野 隼也講師 Junya Matsuno

教員紹介

研究キーワード

電気電子回路システム、アナログ・デジタル融合、Mixed-Signalデザイン

研究内容

モノのインターネットIoT(Internet of Things)や人工知能AI、自動運転や生体情報モニタなど、新たなテクノロジーが急速に発展して、あらゆる産業で社会課題の解決や新たな価値の創造が期待されています。そのなかで、情報の収集や記憶、計算や解析を担う電子機器は、これらテクノロジーの進展を支えるキーデバイスであり、その重要性は今後ますます高まっています。当研究室では、電子機器の基盤となる電気電子回路システムに関する研究を行っています。ハードウェアとソフトウェアの両面において、電子部品を用いたアナログ回路設計(デザイン)からプログラミングを用いたデジタル回路設計まで幅広く研究を行い、またハードウェアとソフトウェアが融合した回路システムの研究を通じて、持続可能な社会の創造に貢献します。

研究から広がる未来

新型コロナウイルス対応によるデジタル化の進展や、デジタルトランスフォーメーションDXの必要性が高まり、医療・教育・交通・農業等のあらゆる分野でデジタル実装が進んでいます。例えばデータセンターなどデジタルインフラの整備、IoTセンサを活用したデータ収集によるスマート工場の実現や老朽化インフラの強化、超低遅延・多数同時接続特性を持つ5G・ポスト5Gを活用した遠隔医療治療などによって、健康長寿・人々の共栄・グリーンで持続可能なデジタル社会の実現が期待されています。これらデータセンター向け有線通信技術やIoTセンサインタフェース、ポスト5G向けRF技術等の基盤となる電気電子回路技術は、デジタル実装の中核であって、これらの研究を推進することが豊かな未来の創造に繋がっていくと考えています。

研究室の様子

明るく風通しのよいオープンな研究室で、学生の多様な価値観を尊重して、お互いに協調・連携しながら学べる環境を心がけています。複雑な回路動作をシミュレーションできる計算機コンピュータを備えて、ネットワークを介して遠隔操作できる環境を整えています。ゼミ勉強会を通じて具体的な回路設計ツールやプログラミング技法を習得し、またプロジェクト・マネジメント手法を教授することで、学生自らPDCAサイクルを繰り返し実行して研究を推進できる力を養います。学会シンポジウム等に参加して広い視野を養い、また回路設計コンテストにチャレンジすることで、興味を持って自主的に専門技術を学び、社会において早期に自立して活躍できる人材の育成に取り組みます。

メッセージ

かつて、パーソナルコンピュータPCの父と言われるアラン・ケイが、「ソフトウエアを本気で考える人たちは、自分でハードウエアを作ることになる」と言いました。実際に、最近ではIT企業がICチップ、つまりハードウェアを開発する時代となってきています。当研究室で、ソフトウェアとハードウェアの「二刀流」を磨いて、豊かな社会を一緒に設計(デザイン)しましょう。

リンク

工学部情報応用工学科

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