「チノリカ プログラミング教室」を実施しました!
更新日: 2025年05月19日
2025年2月22日(土)に、本学のサークル「チノリカ(※)」主催による「チノリカ プログラミング教室」が開催されました。
本イベントは「保護者と一緒にプログラミングの第一歩を踏み出し、自ら考え楽しく学べる教室」を目的として企画され、当日は小学3~6年生までの親子5組が参加しました。
教室では、micro:bit(マイクロビット)と呼ばれる小型コンピューターを用いてプログラミングを学習しました。micro:bitは、LEDライトや明るさセンサー、加速度センサーなど、さまざまな機能を備えています。参加者は、複雑なプログラミングコードを書く代わりに、ウェブ上の画面でブロックを組み合わせることでプログラミングを体験しました。
当日は、まず学生がプログラミングの基礎知識やmicro:bitの機能を教えました。例えば変数という概念の説明では、数字が書かれたカラーボールをプラスチックの箱に出し入れする様子を実際に見せることで、参加者が視覚的に理解しやすいように工夫しました。次に、参加者それぞれが作りたいものを考え、その実現に向けてプログラミングに挑戦し、最後に成果を発表しました。
参加者は、micro:bitのLED画面に傾きによって異なる模様を表示させたり、音楽を鳴らしたりするなど、思い思いのプログラムを作成していました。参加者からは、「難しかったけど上手くできて楽しかった」「プログラミングのことを詳しく知れてよかった」といった感想が寄せられました。
※ チノリカ:諏訪圏6市町村の小学生を対象として、子どもたちが理科を好きになれるようなイベントなどを企画・運営するサークル。
学生コメント:
準備の段階では、特にスライドやワークシートのわかりやすさにこだわりました。情報応用工学科の学生として、プログラミングを学び始めた頃の自分を思い出しながら、「こんな説明なら分かりやすい」と感じられるよう工夫をしました。また、教室の中で「できた!」という達成感を味わえるポイントも意識して設計しました。
イベント当日、実際に子どもたちと接して感じたのは、「プログラミングって、できることが意外と限られている」ということでした。限られたルールの中で自分のやりたいことを形にすることの難しさに加え、当日は自分のアイディアをワークシートに書き出したり、参加者の前で発表したりと、あえて論理的思考力や表現力が求められるような内容にしました。そのため、正直なところ「アイディアが浮かばずに手が止まってしまう子が出てくるかもしれない」と心配していました。しかし当日では、全員がそれぞれのアイディアをしっかり形にできていて、本当に嬉しく感じました。
実際にプログラミング教室を開催してみて、現在のプログラミング教育の難しさを感じました。ルールに縛られているプログラミングの世界では、思い通りに動かないときの原因を突き止めるのは誰にとっても難しいものです。しかし、その不便なところもプログラミングの面白さだと思いました。今後もプログラミング教室は定期的に開催する予定なので、プログラミングのおもしろさに気づく子供たちが増えたらいいなと思います。
(フチーロ 由茉・情報応用工学科2年)