2008年Bグループ

テーマB  環境に配慮した社会システムのあり方と技術開発

二酸化炭素の排出量の規制など、地球環境を保護するための様々な取組みが行われている。ペーパーレス社会の実現、ごみのリサイクル、有害物質の低減と新エネルギーの開発などなど。

地球環境の悪化をもたらした科学技術を我々は手放すことはできないが、その技術を使って地球環境をよりよくしていく努力はできるはず。経営的な観点からの社会システムのあり方と工学技術的側面について知恵を絞ってほしい。

上位3グループ

最優秀賞

上位入賞

その他の6グループ

上位3位グループ

B9グループ:一般家庭から広げるエコサイクル

最優秀賞

現在、国内のCO2削減に関する活動『チーム・マイナス6%』の参加人数は2,304,847人。(日本人口の2%)まだまだ関心は薄い。もっと身近なところからCO2削減を広げるためには、一般家庭の意識を高める必要がある。

CO2削減量算出装置(エコワット等)を設置し、家庭でのCO2削減量を測定。携帯電話、ゲームなど子供の関心を引くコンテンツと連動し、削減量算出→ポイント換算→褒賞を付与する。

広告、TVCM、イベントなども積極的に活用。環境問題に関心のある企業は多く、実現性は高い。

B1グループ:飲料容器から考える3R

身近な飲料容器から、リサイクル(Recycle)…ゴミの再資源、リユース(Reuse)…再利用、リデュース(Reduce)…発生抑制の3Rについて考える。特にリデュースに着目。

近年、飲料メーカーは、容器の軽量化に取り組んでいるが、マイボトルの普及により、さらにゴミの発生を抑えることができる。

具体的実用案として、「マイボトル自販機」、「マイボトル用給水機」を提案。環境配慮への意識付けを促す。Reduce=原料使用を減らすことで排出されるゴミが減少、つまりリサイクル、リユースのトータルコストもダウン。

B2グループ:森とCO2

深刻な問題となっている地球温暖化。その大きな原因であるCO2の排出量削減に向けて世界中で様々な取り組みが進んでいる。(例:京セラ—社有車すべてをハイブリッド車へ=杉の木の吸収量14,571本分に相当するCO2を削減。)

事故から20年経過したチェルノブイリから、自然治癒力=森林のCO2吸収力に着目。50年サイクルで樹木を伐採、植林し、若い木を育てると、CO2吸収の効率UP!伐採した木材の活用も含め、「森林を中心とした社会システム」を考える。

その他6グループ

B3グループ:分散型エネルギーシステムの利用

環境に配慮した社会システムをつくるためには、化石エネルギーから自然エネルギーへと転換する必要がある。「潮力」、「風力」、「地熱」、「バイオマス」、「水力」、「太陽光発電」など、電力を多方面から供給する分散型社会システムの構築を提案。

「現在の大型発電に代わり、環境負荷がかからず、自然エネルギーより発電効率の良い「燃料電池」を主に活用。分散型社会を市単位に置き、自然エネルギーの中でも「バイオマス発電」を軸にして、その他エネルギーと共にシステムを補う。

B4グループ:ガソリンに代わる新燃料

「ガソリンに代わる新燃料」を比較・検証。

バイオ燃料
燃料の量産ができない
太陽電池(ソーラーカー)
日照時間に縛られる
電気自動車
CO2排出量が0ではない

水素燃料=水(H20)を電気分解して精製、炭素(C)を含んでいない→CO2排出量0(ゼロ)!水素自動車は燃料の供給時間が速く、今あるガソリンスタンドから水素ステーションへの転換がしやすい。ガソリン車の構造に似ているため、開発しやすい。

インフラ整備、窒素化合物の排出など、課題はあるが、実用化に向けて有望な次世代の新燃料と言える。

B5グループ:廃タイヤリサイクル ~現在と未来へ向けて~

現在、年間で出される廃タイヤは、日本で約1億本、アメリカで約3億本。積上げられたタイヤの放火も問題になっている。廃タイヤの処理システムは、3種類。

  • ・サーマルリサイクル=燃焼させエネルギー源にする
  • ・マテリアルサイクル=別の製品の原料素材とする
  • ・プロダクトリサイクル=更生タイヤ等の台タイヤとして活用

日本ではサーマルリサイクルが主流だが、欧米では、バクテリアや超音波を使って、廃タイヤを原料ゴムの状態に戻す研究が進められている。今後、日本でも、身近に思えるマテリアルシステムを確立する必要がある。

B6グループ:冷暖房の上下限設定によるCO2削減

家庭で身近にできるCO2削減(エコ活動)に着目、冷暖房の上下限設定によるCO2削減と普及を目指す。機械の設計上の設定で、半強制的にエアコンの温度設定を変更。→効率の良いCO2削減を実現!

例)冷房の温度を1℃高く、暖房の温度を1℃低く設定→一世帯あたり【年間:31kgのCO2削減、電気代も約2,000円の節約】

京都議定書に定められた排出量目標を達成するとともに、さらに排出量取引による利益の還元も。普及させるための財源と、国民の理解が得られれば、長期的な運用が期待でき、環境先進国として世界的に認知される。

B7グループ:エコカー ~電気自動車とその普及~

様々なエコカーの中から「電気自動車」のCO2排出削減と普及について考える。

ハイブリット車は、走行時にガソリンを使用するため、CO2が出る。CO2を排出しない「電気自動車」に移行すべき。電気自動車には、「コストが高い」、「充電について発展途上」、「発電量が足りない」…等の問題もあり、普及するためには以下の改善が必要。

  • ・全体的なコストダウン:国の補助で手を出しやすくする
  • ・充電方法・場所の改善:電気スタンドの普及・プラグインカーの開発
  • ・デザイン性の向上:思わず乗りたくなるような車をデザインする

B8グループ:諏訪湖浄化システムの提案

身近な環境問題として諏訪湖の浄化システムを考える。諏訪湖の水の汚れの原因であるアオコ。アオコが増えた理由は、高度経済成長時の工業排水・農薬・家庭排水による富栄養化。主に家庭からの米のとぎ汁に含まれるリン・窒素化合物による発生を指摘。

濾材を用いた浄化:安全で適度な大きさ、コストの安い「ヤクルト容器」を濾材にした浄化システムの普及を提案。主に諏訪市、岡谷市などを流れる主要河川に設置。

日本で唯一の浄化成功例になれば、諏訪地方の観光が活性化し、全国の汚れている湖・河川への浄化システム採用も期待できる。


※審査会で教員6名による評価を行い、上位3グループが発表会へ出ました