2006年Dグループ

テーマD 自然環境保全 -地域にねざした仕組みとIT技術の活用-

八ヶ岳自然と共生し躍動する交流拠点都市である茅野市は、自然環境そのものが観光にも通じる重要な資源であり、維持・管理する必要がある。

本テーマでは、新エネルギーとIT技術を用いて地域の自然環境を保全する新しい仕組みを創案することを考える。つまり、実社会を対象とした、人・仕組み・技術(新・旧)のマネジメントを考えて欲しい。

上位3グループ

最優秀賞

上位入賞

その他の6グループ

上位3位グループ

D2グループ:自然環境保全 ~茅野市のバイオマスタウン実現にむけて~

最優秀賞

茅野市の自然と共生するためのマネジメントシステムを提案。

160年間の伝統地場産業が寒天。最適な自然環境での寒天づくりだが、地球温暖化の影響で生産量低下。新たな提案でバイオマス資源の活用、寒天工場の悪臭対策を考える。

産業廃棄物のテングサを再利用資源とし、地域の環境意識向上に繋げる。微生物で分解される生分解性プラスチックを製造し、寒天のパッケー ジに利用。

脱臭装置(プラズマ脱臭法)を使用し、悪臭問題を解決。これまで産廃として扱っていたバイオマス資源の有効利用で、CO2が大きく削減され、茅野市は循環型社会形成のシステム構築へとつなげる。

D1グループ:里山の自然をブタの畜産で守ろう!

豚を飼い里山を整備し、畜産とICを合わせて里山の抱える問題点を補う。手入れされず、宅地や道路開発で里山は失われつつある。里山整備は季節の影響を受けやすく、整備が続かないこともある。

自然を守る提案としてブタの放牧を行う。土は豚の土採取本能で耕運し、開墾と植林作業で山の再生をする。豚の養殖は牛、鶏のように社会的問題もなく需要が安定。他に子供が自然を学ぶ機会となる。

豚の管理はICタグを利用する。豚の居場所を確認、健康管理も行う。最終的に、畜産による収益がICタグなど設備の導入費用を上回る。

D6グループ:エコ発電施設DREEM ―Dust RE-cycle Energy Management―

目的は茅野市の環境保全、ゴミの少量化、市民のリサイクル活動促進。

現代は、人口増加に伴い可燃ゴミも増加。可燃ゴミをバイオマス技術で電気化。それにより、CO2の削減が可能。HEMS技術を利用し、発電力の管理・省エネ補助・使用量の確認を行う。HEMSは試作技術のため値段が不確定だが、需要増加で安価になる可能性がある。

再資源化に、生ごみの分別(不純物の除去)をしっかり行う。エコ発電施設導入により、生ゴミの少量化と有効利用ができ、市民が行う環境保全が実現。

その他6グループ

D3グループ:環境にやさしい街づくり

茅野市は、八ヶ岳山麓の全国的に知られる観光地。八ヶ岳中信高原国定公園やビーナスラインなどで軽井沢と並ぶ一大リゾート地。広大な自然で新しい形の牧場を観光資源として提案。

牧場からの大量の排泄物を利用して発電し、施設内で使用。オリジナル牛を飼育し、茅野ブランドの乳製品を生産・販売する。売上げを家畜の餌などに当てる。

自家発電できる牧場・施設により環境保全ができる。新たな観光スポットを確立すると同時に豊かな環境資源を活かした発展方法である。

D4グループ:茅野市の環境保全 ~観光地らしい環境負荷軽減~

茅野市の特性を踏まえた環境保全を考えた。自然豊かな観光地だが、多くの観光客によるゴミの排出量が多い。

観光地らしい環境保全として、ゴミをエネルギーにする、バイオマスエネルギーに変換する。そのエネルギーは導入した路面電車に利用する。これは移動手段であり、観光名物にもなる。騒音も少ない。市民のゴミ提供と宿泊施設との連携で観光客のゴミを回収する。

路面電車に乗客の少ない時間をうまく活用して、回収する。冬場は雪よけをつけ、スキー場や傾斜地はケーブルカーと併用する。車体は広告スペースにもなる。

D5グループ:自然環境保全 ー河川に着目ー

茅野市の河川浄化が諏訪湖を浄化する。浄化活動の結果、周辺地域も活性化され諏訪湖のPRとなる。

流入河川は汚れていないが、流れ着く諏訪湖と流出河川 の天竜川が汚れていた。環境基準値を上回るリンを除去し浄化する循環プログラムを考案し、砥川・横河川の河口付近に設置。リンは、吸着法(吸着剤(活性アルミナ等)にリンを吸着除去)で抽出・回収。費用面では運用費が安価で吸着剤と回収したリンも再利用できる。

河川が通る市町村と連携し、費用の分担と、綺麗な諏訪湖での新イベントや水産業で、全国へアピール。継続的なイベント開催が環境保全の持続を促す。

D7グループ:諏訪湖の美化と新エネルギー ~自然環境保全・地域にねざした仕組みとIT技術~

泳げる諏訪湖が1世紀後を経て工業や家庭排水で水質汚染が進んだ。現在は市街地・農地・山地からの汚染対策の重要性も高い。

浄化システム・新エネルギーを利用し、諏訪湖の環境保全かつビジネスを展開。磁気装置→物質ろ過→生物ろ過→放水の循環型システム。装置とソーラーシステムの融合、IT技術で浄化管理を行う。

水質状況を広く公開する。5年間で約3億円の予算で設置。川えび、わかさぎの諏訪湖ブランド化で信頼性の回復と、諏訪湖の水を使った新商品でビジネス展開する。

D8グループ:エコエネルギーおよび河川の水質改善

エコエネルギーの太陽光発電と水質浄化施設はともに発展途上であり、今後の技術的発展が見込める。そのため、以前から環境保全に取り組んできた地元で産学公の連携によって太陽光発電と浄化施設を建設する。

これにより、水質改善だけでなく、いくつかのメリットが期待できる。たとえば、環境への取り組みによるイメージアップや施設の実験データに基づく技術改善、太陽光パネルの発電電気の販売による収入など。

環境保全への取り組みが叫ばれる中、産学連携で持続可能なモデルの構築を目指す。

D9グループ:ごみが価値を生む街・美サイクル茅野

茅野市はゴミ排出量が県平均より高く、リサイクル率は低い。リサイクルは財産を得る積極的な行為だと意識の変化を起こす。

ICタグを活用したディポジット制度で身近なことから取り組み始める。ICタグをごみ袋につけ、排出者を明確にし、ゴミの減少化へ。商品に使用した場合、詳細情報が分かり処分時に分別が容易になる。

貢献者はリサイクルポイントが入り、提携メーカ及び量販店で利用可能。観光客も積極的に参加できる。地域ネットワークで活動を広め、全国に美サイクル茅野を発信!


※審査会で教員6名による評価を行い、上位3グループが発表会へ出ました