2006年Cグループ

テーマC ICタグの活用法

ICタグはバーコードを高度化した電子式個体識別技術である。個々の商品・物品・人の位置を追うことが容易となるため、期待を込めて様々に検討されているが、JRのスイカなどの成功例を除き、いまだ十分な広がりを見せていない。

これからのユビキタス社会におけるビジネス的意味を考え、その有効な活用法を考えて欲しい。

上位3グループ

最優秀賞

上位入賞

その他の6グループ

上位3位グループ

C3グループ:山登り

最優秀賞

遭難を減少させる目的にICタグを利用する。

登山の遭難原因は約7割が道迷いである。登山道にタグを埋め込み、リーダーを持った登山者がタグを読取りながら進む。道から外れると警告音が鳴り、現在位置が瞬時にリーダー画面に表示されるため、位置確認しながら登山出来る。

登山道の入り口でリーダーをレンタルするか、自前のリーダーに山に関する情報をアップデートする。大量発注により、コスト削減が期待できる。導入費用がかかるが、普及すれば遭難者が減少する。

C1グループ:免許証と車のRevolution

自動車盗難と青少年の無免許運転による事故が多い近年、免許証と自動車の鍵にICグをとりつけ、犯罪防止に役立てる。

住所、氏名、有効期限などを記憶した免許証と車種、ナンバー等を記憶したカギをICタグリーダーがついた車が認証し、ドアの開錠とエンジンの始動を制御する。またガソリンスタンドに設置されたICタグリーダーが盗難車を認識し、通達する。

設置・運用コストは、現状の年間被害総額を下回るため、導入効果がある。普及すればコスト減も期待できる。事故や盗難犯罪が減少する。

C2グループ:ICタグを利用した防犯システム

子供の連れ去り事件の増加を未然に防ぐため、ICタグで防犯システムを構築する。

教身につけやすいバッジに、保持者の個人情報を記憶したICタグを取り付ける。リーダーは電信柱や信号機などに設置し、保持者通過時の情報を読み、警備会社に送信する。保持者の足取りが明白になり犯罪の抑制に役立つ。

GPSに比べ利用料金が低く、処理速度・位置確認の精度が高いが、防水加工や耐磁気改善が必要。防犯に関心が高まる中、ICタグを利用した防犯システムが身近になる。

その他6グループ

C4グループ:ICタグを利用した駐車場管理

駐車場管理の向上にICタグを用いる。事前に空車数を確認出来ない、チェーンゲートは開閉が遅い、大きな駐車場の管理は不便などの状況がある。

リーダーは駐車場内に設置し、ICタグは車のフロントガラス(車検証)に設置。全自動車にICタグをつけることで、違法駐車及び盗難車も管理可能。

有料駐車場での自動支払いや、空車台数の把握も可能。ICタグの生産コストが高いが、多年計画とし大量生産によるコストダウンで、セキュリティー技術を向上させ、車検証と併用することで義務化する。

C5グループ:病院でのICタグ利用

病院の診察情報がデータ化されてないため、カルテ管理が大変。人間違いなど人為的ミスが起こりうる。

外来用の診察券をカード型ICタグにし入院用は腕時計型。過去の診察詳細やアレルギーなどのデータが記録されていく。再使用可能なセラミックコーティングのICタグを利用。

データをサーバで管理しネットワーク化する。端末からのデータ引き出し、他病院と情報交換が可能である。ICタグ市場は今後発展し、経済波及効果と単価が飛躍的に低下する見込み。カルテなどの管理が簡単になり、事務仕事の効率化と人為的ミスの予防につながる。

C6グループ:ICタグによる防犯装置

ICタグを用いて犯罪者から児童を守る対策考案である。校門へリーダーを設置、制服にICタグを付ける。通過時に校門が自動開閉。タグがなければ入れない。通学路の電線にリーダーを設置。電話回線の使用で高速ネットワークが可能。

ICタグはパッシブ・タグ(受動型)で、電力がリーダライタから供給され、通信距離は約20mと短いが、小型化で安価な上メンテナンスフリーでほぼ半永久的に使用できる。

小容量でリーダーは据え置き型しか使わないため、類似システムのGPS携帯より安価で利点も多い。安全な登下校により、親は安心して子供 を送り出せる。

C7グループ:ICタグを使った自動車の取締まり

車にICタグを取り付け、違反車などの取締まりの効率改善を図る。

自動車主のICタグを車に設置、警察官・民間監視員、街にリーダーを設置。駐車違反などの車を認識し、追跡や取締りがスムーズになる。交通量も把握可能。民間監視員の2人1組の取締りをICタグ導入で、1人でも可能に。人件費削減と被害件数と被害額を減少。

GPSよりICタグの場合40円と安価。タグ内のデータ改ざんや、盗難の可能性もあるが、暗号化した個人情報は、警察のサーバに保管するなどの対策を取る。車の読み取り速度やリーダーの設置費用を検証する必要がある。

C8グループ:美術館での応用システム

館内ナビゲーション、作品情報閲覧、所蔵品管理にICタグを利用する。作品のプレートやパンフレットのみでなく作品の情報を、必要な情報を閲覧できるようにする。

館内の案内は、ICタグでナビゲートできるようにする。所蔵品管理も同時に行える。

館内は鑑賞に没頭したい場所なので、過剰サービスは行わない、リーダーの持込を制限する、館のリーダーの操作音が鳴らない仕様にするなどし、静寂を保つよう配慮する。美術館の雰囲気を損ねるおそれがあるので窓口での貸し出しを任意にする対策などを取る。

C9グループ:渋滞時における緊急車両の支援

ICタグで渋滞時の緊急車両の運行をスムーズにする案である。

緊急車両のミラーにICタグを付け、信号機にリーダーを設置。一般車はルームミラーにICタグを付ける。信号のリーダーが情報を読み取り、一般車に緊急車両の通過を伝える。従来よりも早く目的地に到着できる。

通過付近の交通情報も提供。導入するICタグと受信機はアクティブ型。カーナビはタグ送信機を取り付ければ従来どおり受信可。車ごとや適切な交通情報を得られる。ICタグの市場拡大で、経済効果と大量生産によるコストダウンが実現。渋滞を防ぎ人の命を救う。


※審査会で教員6名による評価を行い、上位3グループが発表会へ出ました