2005年Cグループ

テーマC ICタグの活用法

ICタグ(無線電子タグ)はバーコードの次世代版の個体識別技術である。ICタグにより、物体の個々の動きや状態をネットワーク上でトレース(追跡と遡及)することが可能となる。

これからのユビキタス社会におけるICタグの技術的、社会的、ビジネス的意味を考え、その活用法を考えて欲しい。

上位3グループ

最優秀賞

上位入賞

その他の6グループ

上位3位グループ

C4グループ:ICタグと地上波デジタル放送の場合

最優秀賞

ICタグと地上波デジタル放送を利用した、より詳細な情報を得るための提案。

サッカーやF1などのスポーツで有効利用できる。サッカーグランドの下にICタグリーダーを多数埋め込み各選手に付けたICタグを読み取れば、各選手の動きが即座に把握できる。

閲覧者はテレビやモニタから欲しい情報や、見たい箇所の映像を見ることができる。

C6グループ:こんな試着室どうですか?

アパレル業界へ、情報サービスと万引き防止のためのICタグの利用方法。

衣料品に、万引き防止用アラームとICタグを付ける。試着室と出口にリーダーを設置。試着室に、ディスプレイを設置し、試着時に商品情報(生産地、お勧めコーディネート例、売れ筋など)が表示される。

検索や着せ替えシミュレーションなどもできる。在庫管理や生産管理に有効。

C8グループ:視覚障害者のアンテナ

視覚障害者の方が、屋外活動をより快適に過ごすための、ICタグ付白杖の考案。

白杖に、近距離型ICタグと中距離型ICタグ、リーダー&赤外線無線を内臓。ICタグから入手した情報は、ヘッドフォンから利用者に聞こえる。

点字ブロック、自転車、電柱など、街中にもICタグの設置が必要となるが、普及すれば、視覚障害者の方に安全面でサポートできる。

その他6グループ

C1グループ:スーパーマーケット革命

バーコードをICタグに換えることによって様々なメリットがある。レジの混雑解消、レジ袋の使用削減など。

客は袋を持参し、買いたい商品を入れ、リーダーがついたゲートをくぐる。その際に購入商品が自動計算され、その後支払う。カード支払いは自動精算される。店は、精算や商品管理が迅速にでき、レジ袋の経費削減が可能。

冷蔵庫をネットーワークに繋げれば、家庭で食材管理もできる。レジ袋をマイバッグにすると双方が環境問題に貢献できる。

C2グループ:アレルギー識別システム

本人やその家族で食物アレルギーを持つ世帯は、約760万世帯。その中で、食品情報の表示が不十分だと思っている人が約7割。

食の安全性を高めるため、スーパーや飲食店での取り扱い食品に、原材料・成分表示などの情報を入れたICタグシステムを導入させる。システムはウェブからダウンロード又は携帯電話店等で販売。

再利用するICタグは「デポジット制度」で回収する。ICタグを返却するとポイントや割引サービスが受けられる。

C3グループ:NEWケータイ『IC cellphone』

ICタグと携帯電話の融合「IC cellphone」で、新たなサービスが出来る。携帯電話にICタグリーダー機能を搭載する。

コンビニや店舗では、商品広告と情報をICタグから発信する。消費者は、売れ筋や有益な情報を来店時に入手できる。また店は、来店者の顧客情報(性別・年齢・血液型・生年月日・職業・趣味)などを入手し、マーケット分析や経営分析に役立てる。

個々へのサービスを向上でき、より満足して頂ける接客が可能になる。

C5グループ:デジタル家電による快適な食生活

ICタグを食品に付けることで、安全で簡単に食材管理が出来る。

既存のバーコードをICタグにすると、約6000倍の情報量を記録可能。生産地、生産者、使用肥料、加工、流通などの各段階で記録をとり管理すると、食品がたどってきた過程を知ることができる。

タグリーダーがあれば、食品売り場だけでなく家庭の冷蔵庫や電子レンジでも利用できる。ネットワークと繋がっていればレシピを検索し、適正温度と時間で調理することが可能。

C7グループ:ICタグ内蔵携帯電話

携帯電話の普及に伴い、利用時のマナー違反(公共施設での着信音、医療機器への悪影響)が目立ち、これらを改善するための利用案。

ICタグを携帯電話へ内蔵し、電話の使用制限が必要な公共施設では、読み取り装置を設置。これにより持ち主が設定しなくても、場所に応じて携帯電話の使用が整備される。このしくみは他にも応用できる。

例:出欠の確認作業
その場に応じた「適切な使用」が可能で、正確な情報収集が可能になり、より便利な社会となる。

C9グループ:登山による遭難の削減に向けて

登山での遭難事故軽減のためのICタグの活用。

登山者は約30年前に比べ、4割ほど減っているが、遭難件数は増え続けている。一番の原因は「道迷い」。道迷いを減らしてより安全な登山ライフをサポートする。

万が一に備え、登山者にリーダーを持たせ、山の植物や施設にICタグを設置し、道迷いを減らす。または、ICタグを登山者につけ、遭難時にはリーダーを持った救助隊から早期に発見される。従来かかっている、膨大な遭難救助代も軽減できる。


※審査会で教員6名による評価を行い、上位3グループが発表会へ出ました