学長からのメッセージ

『公立諏訪東京理科大学として新しい一歩を踏み出しました。』

学長 河村 洋

この度本学は、より充実した教育と研究を行い、そして諏訪地域および長野県ひいては我が国の発展により貢献するため、2018年4月1日より公立大学へ転換して、新しい一歩を踏み出しました。

本学は、長野県や茅野市をはじめとする地元の方々のご熱意によって、学校法人東京理科大学が平成2年に設置した東京理科大学諏訪短期大学を基盤として、平成14年には4年制大学に転換して諏訪東京理科大学として発足し、今回、公立大学に転換致しました。設置母体は、諏訪圏の6市町村からなる諏訪広域公立大学事務組合です。

本学は小さなそして比較的新しい大学ではありますが、その背景には140年の歴史を持ち約20,000人の学生と1,200人の教職員を有する母体校・東京理科大学があります。この東京理科大学の建学の精神は「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」であります。本学も、この建学の精神を確実に引き継いでおります。

公立大学化した諏訪東京理科大学では、教育方針として以下の4つの柱を据えています。
1つ目の柱は、「ものづくり」。諏訪という地域は、我が国でも有数のものづくり産業の集積地です。機械工学と電気工学の垣根を取り払い、地域の特徴や強みを生かした数々のプログラムで、日本を牽引するものづくりを担う人材を育みます。

2つ目の柱は、「情報技術」です。現在、ものづくり産業は情報通信技術の発展とともに大きく変化しつつあります。いま、国内外を問わず、人工知能のあらゆる分野への応用に関心と期待が急速に高まっています。そこで本学でも、人工知能をはじめとする情報通信技術に関する教育と研究に力を入れて、人工知能にとって替わられるのではなく、人工知能を使いこなせる人材を輩出する教育に重点を置きます。

3つ目の柱は、「マネジメント」です。本学は、開学以来の重点課題である「工学と経営学の融合教育」を継続し、工学系の学生諸君にも、技術を学ぶだけでなく、それを企業や社会にどう役立てていくか等のマネジメントに関する総合的な力を身に付けてもらいます。

4つ目の柱は、「連携」です。この地元地域は、古くは縄文時代から文化の栄えた地で、また戦前戦後には製糸産業で我が国を支え、最近では精密機械工業の集積地として、極めて特徴のある地域です。この地域との密接な連携を通して、地域に貢献するとともに地域からも多くを学ぶことが出来ます。また、東京理科大学との連携もしっかり維持して、特別編入学制度や共同研究などの姉妹校連携も継続して参ります。

公立大学化後も、地域に貢献しさらには世界に羽ばたく人材を育てるため、教員・職員、そして学生諸君とも力を合わせて、新しい未来へ一歩二歩と踏み出して行きたいと思います。

 公立諏訪東京理科大学 学長 河村 洋